マニラ首都圏マカティ市のオーダーメード専門ケーキ店「Little Miss OC 's Kitchen(リトル ミス オーシーズ キッチン)」が10月、開業5周年を迎える。(マニラ経済新聞)
同店は実店舗を持たず、オンラインで受けた注文に応じてオリジナリティーあふれるケーキやカップケーキを製造・販売している。
建築家でもあるオーナーのアンナ・オカンポ・サルミエントさんは、「娘が持っていた道具を見て焼き菓子作りに興味を持った。ケソン市の教室に通い始め、そこでケーキのデコレーションに魅せられた」という。「フィリピン人はパーティー好きで、常にどこかでお祝いのパーティーが開かれている。ケーキはお祝いのテーブルには欠かせない存在。近隣周辺からだけでも注文が取れると考え、このビジネスを始めた」と話す。
海外にまでデコレーション技術を学びに出掛けるほど熱心で完璧主義のアンナさんを、夫が常々「Obsessive-Compulsive(執着した、きまじめなという意味)」と呼んでいたことが店名の由来。
同店の商品は、人気ゲームをテーマにしたり、美しい花々や複雑なレース模様で飾り付けたり、それぞれにストーリー性を持たせているのが特徴。「一つ一つのケーキには、じっくりと考え抜いたプランが詰まっている。注文を受けるたびに2つとないユニークなケーキ作りをしているので、同じデザインを再び使うことはない」とアンナさん。これまで最も大きいものは高さ5メートルで、価格は6万ペソ(約15万円)、完成までに5日を要したという。
オーダーメード以外に、クッキー(10個入り、300ペソ=約750円~)、ブラウニー(12個入り、175ペソ=約438円~)、小エビのフリッター「CRISPY UKOY(クリスピー ウコイ)」(250グラム、275ペソ=約688円)も販売する。
ケーキ教室も開いており、海外から指導者を招くこともある。「将来的にはコーヒーショップのオープンを考えているが、急がずに、今は得意客を大事にすることに集中したい」とアンナさん。
オーダーメード商品の料金は、ケーキ1段=5,800ペソ(約1万4,500円)~、。カップケーキは110ペソ(約275円)~。ウェディング用ケーキのみデリバリー可(場所による)。
営業時間は10時~18時、日曜定休。