マニラ首都圏で4年前ほどからブームになっているタピオカ入りミルクティーが地方へ波及している。
マニラ首都圏には4年ほど前から、台湾発祥といわれるタピオカ入りアイスミルクティー専門店が目立つようになり、ここ数年は本場台湾資本や現地資本のさまざまなチェーン店が展開してきた。価格は1杯50ペソ(=約130ペソ)~100ペソ(=約260円)程度。
フィリピンは最低賃金が低く、マニラ首都圏ですら日給466ペソ(=約1,211円)。フィリピン経済の中心地マカティ市で働くエメルヴィン・メジーナさんも、「ランチの予算は1食50~80ペソ程度。友達や同僚とミルクティーも飲むが、毎日はとても無理」と話す。そのため各来店客の利用頻度は低いものの母数が大きいため、店舗はいつも来店客でにぎわっている様子だ。
首都圏近郊のカビテ市に本拠を置くあるフランチャイズ店によれば、「一日の売り上げは3,000ペソ(=約7800円)~11,000ペソ(=約2万8,600円)ほど。もちろん現地の給料と比べると高価な飲み物だが、フィリピンは暑いし、独特のタピオカ食感は病みつきになる人気がある」と話す。「今後はタガイタイやナガなどのルソン島の地方都市やセブ、ダバオなど他の島の中核都市に店舗を拡大する」とも。
首都圏では一時爆発的に「アイスヨーグルト」が流行したことがあったが、現在はほとんど店舗が残っておらず、アイスミルクティー人気の今後が注目されている。