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マニラの屋台味食堂 濃厚スパイシーマイルドな東南アジア麺「ラクサ」人気に

白いスープはトンコツスープを連想させる

白いスープはトンコツスープを連想させる

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 フィリピンの経済の中心地マカティ市のシンガポール料理主力の「101HAWER FOOD HOUSE(ワンオーワン・ホーカー・フード・ハウス)」(101 Urban Ave.,Makati CITY)の看板麺メニュー「Laksa(ラクサ)」が人気となっている。

ボリュームあるナシゴレンも人気

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 同店のオープンは2010年6月。シンガポールの高級ホテル「Hyatt(ハイアット)」で修行を積んだオーナーのレックス・チュアさんが「たくさんの客に自分のレシピを楽しんでもらいたい」と開業した。店名のHawler(ホーカー)は「行商人」の意。行商人が集まって食事をしたシンガポール、マレーシアの屋台村由来の言葉。

 料理のベースのシンガポール料理は東南アジア各国の良いところをどんどん取り入れて改良し発展してきた、シンガポールの成り立ちそのものを表現するようなジャンル。中華、和食、タイ、ベトナム、マレーシア、インドネシアなど各国の代表的な料理の名前がメニューに並ぶ。

 人気メニューはフィリピンらしくオリジナルの空揚げ、スープ、ジュースが付く「ナシゴレン」(130ペソ=約364円)。ご飯の上には目玉焼きものる。「来店客からはとてもボリューミーと評判。インドネシア語で『ナシ』は『米』、『ゴレン』は『炒める』の意味で『チャーハン』。空揚げはオリジナルレシピのたれに漬け込んだ。甘だれ、ジンジャーグリーンマンゴー、チリの3種類のソースをつけてトライしてほしい」とレックスさん。

 ココナツミルクをベースに特製カレーを足してスパイシーに仕上げたスープにプリプリとした食感の太めの米粉麺を合わせた「Laksa(ラクサ)」は、「日本のトンコツラーメンに匹敵する濃厚さ」と人気を集めている。オリジナルの「101 Prawn Laksa(ワンオーワン・パラワン・ラクサ)」(170ペソ=約476円)はバゴーン(小エビの塩辛)が効いた特製。「オリジナルレシピはもっと辛いが、フィリピン人は辛いのが苦手なのでマイルドに仕上げてある。辛くもできるので『モア、スパイシー』と注文してほしい。好みが分かれる香草だが、パクチーも少し入れてある」とレックスさん。

 アフターランチタイムには、ポットからポットへ何度も注ぎ返すことで泡立ててまろやかさを出すコンデンスミルクティー「テータリック」(45ペソ=約126円)も人気。

 10月にはマカティシネマスクエアの隣に新店もオープン予定と順調だが、悩みのタネは「マカティの高い家賃」。それでも、「将来は支店を広げて、より多くの人たちに自分のレシピを楽しんでもらいたい」と意欲を見せる。

 営業時間は6時~22時(土曜は14時まで)。日曜定休。

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