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ダバオのドリアン、シーズンイン 市場周辺に「ドリアンバー」続々

ダバオではドリアン以外のくだものも豊富 日本ではお目にかかれないマラン

ダバオではドリアン以外のくだものも豊富 日本ではお目にかかれないマラン

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 フィリピンミンダナオ島の最も大きな街「ダバオ」で果物「ドリアン」のシーズンが始まった。

トゲトゲのドリアン画像はここから

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 南国フルーツの王様として有名なドリアンだが、栽培が本格的になったのはここ20年くらいのこと。強い甘みと濃厚な食感を持つが、10数メートル先からでも臭う強烈な熟成臭は「生ごみの臭い」とも言われ、空港やホテルでは持ち込み禁止となっている。ドリアンは非常に扱いが難しく、バナナのように青いうちに収穫し追熟させることはできなく、食べられるまでに熟成した果肉は数日で発酵してしまうため、産地かその周辺でしか味わうことができない地元密着のフルーツ。ダバオは台風が全く来ないことからドリアンなどの栽培に適した地方で、フィリピンの7割のドリアンが同地産。

 ダバオで30ヘクタールの農場を運営する「Rosario`s Delicacies(ロザリオ・デリカシーズ)」は農地の7割でドリアンを栽培する。「農場はプランテーションで働いていた父が最初は農地を借りてカカオ栽培を始めるところからスタートした。購入したり新たに借りたりしながら徐々に作付面積を増やして苦労しながら経営を軌道に乗せた。1994年に東南アジア旅行をした際に『路上のドリアンバー』と出会いドリアンの可能性を知り、栽培を始めた。現在ではカカオとの作付面積は逆転しており非常に良いビジネスになっている」とオーナーのメアリー・グレイス・ベルビスさんは胸を張る。

 ドリアンのシーズンは、7月後半から11月まで山のように運ばれたドリアンの中から熟成しているものを選んで食べるドリアンバーが市場周辺に立ち並ぶ。価格はシーズン最盛期で1キロ40ペソ(=約100円)程度、オフシーズンに近づくにつれて値上がりし1キロ100ペソ(=約250円)程度となる。オフシーズンでは「冷凍ドリアン」(125ペソ=約312円)、「ドリアンチップス」(100ペソ=約250円)なども販売する。

 「カカオからホットチョコのもとやドリアンジャムなど付加価値の高い商品の開発に挑戦している。私たちのフルーツにかける真心と情熱を日本の皆さんにも届けたい」とベルビスさんはメッセージを送る。

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