マニラで現在、「ハイファッション」と呼ばれるオーダーメードのファッションがジワリ人気上昇中だ。
昨年8月、フィリピン経済の中心都市マカティ市内にブティック「JNX」を開いたジーン・エスペレータさんに話を聞いた。「フィリピンは貧窮の国と思われがちだが最近はセレブが増えており、パーティー用のオーダーメードドレスの需要は根強くある。ファッション雑誌片手に『これと同じものを』と注文する顧客が後を絶たない。同じものとオーダーされても、イメージは尊重しつつもまねはしない(笑)」とジーンさん。
顧客で最も多い年齢層は25~35歳、1年間で500着ほどの洋服を手掛ける。注文は雑誌やテレビなどを基にデッサンを起こし、打ち合わせをしながらイメージを固める。採寸後、生地や素材の選定を何度も打ち合わせしながら行うという。価格は、生地や素材にもよるが1500ペソ、2,000ペソ~。
「一度服を作ったお客さんが友達のように遊びに来てくれたり、さらに新しいお客さんを紹介してくれたりする時が一番うれしい」とジーンさん。今後は一人娘が暮らすアメリカスタイルの服を作るのが目標。「セクシーでもエレガントなハイファッションを広めたい。」と意気込みを見せる。