マニラ首都圏でインターネットを利用した起業が増加中だ。マニラ首都圏ケソンシティーにストリートスタイルの専門店「GOT GOODS」を1年半前にオープンさせた、ジェフィリー・エスピリツさん(28)に話を聞いた。
ジェフリーさんは若いころからストリートスタイルのファッションが好きで、個人的に集めてきた。約4年前からコレクターとして知られるようになり、昨年1月にネット上で販売を開始。拠点はケソンシティーの奥まった雑居ビルの一室、40平方メートルほどの室内に約500足の靴や帽子などストリートファッションが並ぶ。
有償の広告宣伝は一切行わず、フェイスブックやインスタグラムから集客する。フェイスブックの「いいね!」は約3万。クレジットカードと運送業者を利用した販売も行うが、マニラ首都圏内なら直接持って行き対面販売を行う。
ジェフリーさんは「ネットを利用した起業はお金のない若者にはありがたい。顧客数の少ない専門的な商品でも、世界を相手にビジネスをすることで仕入れや販売の面で事業が成り立つ。だから店名は、フィリピンでは誰でも食べられる安い大衆魚『GG』からとった」と起業の思いを語る。
同店ではナイキ製のバスケットボールシューズ「エアジョーダン」を広く取り扱う。新品や未使用のコレクター商品をそろえ、コレクター商品は1万ペソを越える高額商品も。開店当時は約20足程度しか売れなかったが現在は毎月100足以上を販売する。
ジェフリーさんは「夢は香港のアウトレットストリートのような、活気のあるオシャレなショッピングストリートを仲間と作ること」と力を込める。