オンライン英会話の最大手「レアジョブ」(本社=東京都渋谷区)は語学留学事業参入のためフィリピンで英語留学事業を運営する「Grandline Philippines Corporation(グランドライン フィリピン コーポレーション、以下グランドライン)」と資本業務提携することを発表した。
レアジョブは2007年創業のオンライン英会話最大手企業で、2014年に東証マザーズに上場している。グランドラインは2011年に創業し、企業研修を主にマニラ首都圏のビジネスエリア、マカティ市で英語学校を運営している。
今回の提携によりグランドラインが提供している留学サービスをレアジョブブランドとしてリニューアルし、ビジネスパーソン向けとして2017年5月以降販売を開始するという。
フィリピンの語学留学校はセブ島に多く、従来利用されていきた米国やオーストラリア留学の数分の1の費用というリーズナブルさで生徒数を急激に増やしている。一方で、都会で暮らしながら英語を学びたいという社会人のニーズも強く、企業見学やビジネスパーソンとの交流なども体験させたいということから、マニラでの留学に注目が集まっている。
グランドラインのサービスの強みは経済の中心地マカティという立地。現グランドライン社長の金光淳規さんは「マカティには地元企業本社や日系企業のオフィスが集中しており、グランドラインの強みは提携する現地企業訪問やビジネスパーソンとの交流ができる点にある。入校前にスキルチェックし、最適なカリキュラム構成で週次の達成度合いを確認している。生徒のほとんどはビジネスで英語が必要なので真剣。企業研修の場合は詳しい評価と報告書も作成している」と訴える。
レアジョブ社長の中村岳さんは「得意分野のオンラインに加えてオフライン分野を強化することでさらに質の高いサービスを提供し、『日本人1,000万人を英語が話せるようにする。』という目標の実現を早めていきたい」と意気込む。