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マニラ市の禁煙化を宣言 原因は市長の禁煙とも

マニラのたばこ売り、1本単位で買うことができる

マニラのたばこ売り、1本単位で買うことができる

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 マニラ市のエストラダ市長は2月13日、マニラ市の公共の場における喫煙を禁じる都市条例7748号に基づき、マニラ市の禁煙化を推進していくと発表した。

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 マニラ市はフィリピンの首都、単純にマニラという場合はマニラ市を含む16市1町のマニラ首都圏(メトロマニラ)を指す場合が多いが、今回の決定はマニラ市に限定される。

 決定を発表したエストラダ市長は1998年~2000年まで大統領を務めた人物。6年の任期途中で弾劾されてしまったが元俳優でマニラの最も貧しいトンド地区出身の元大統領の人気は健在。2016年12月にぜんそく性気管支炎で入院し禁煙を決意したという。

 エストラダ市長は「愛する家族のために禁煙を。喫煙にはいいことは何もない」と呼び掛ける。まずは、市役所が全面的に禁煙となり職員や市議会議員などは市役所内や周辺での喫煙が禁じられる。

 マニラ市で10年たばこを売っているというルイーズさんは「たばこの値段も年々上がっている、タバコが健康に悪いといわれるが、たばこが売れなくなると生活に困る」と打ち明ける。

 条例違反の取り締りと称して賄賂を要求するなど、禁煙政策が腐敗した警官たちの新たな収入源にならないかと市民は危惧もしている。

 フィリピン全土の公共の場での禁煙はドゥテルテ大統領の公約。エストラダ市長はかねてより大統領の公約を支持しているが、大統領令にはまだサインがされておらず発効はしていない。

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