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ブラック・ナザレ祭に150万人 周辺は携帯電波遮断も

教会には静寂が戻る

教会には静寂が戻る

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 マニラ市で1月9日、「ブラック・ナザレ」祭りが開かれた。

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 ブラック・ナザレ祭りはカットリック教徒のお祭り。マニラ市西部のキアポ教会に安置されている等身大の「黒い」キリスト像を「イントラムロス」まで運び、そこからキアポ教会までゆっくり行進しながら祈りをささげる。キリスト像には「治癒」と「願いをかなえる」力があるといわれており、信者たちはキリスト像に触れようと殺到する。毎年、多くのけが人と時として死亡事故まで起きることで知られている。今年も2000人以上のけが人が発生したようだ。

 キアポ教会は1582年の創立、1606年1月9日にキリスト像が持ち込まれ、今年は410回目の祭りにあたる。キリスト像は普段黄色の布に覆われていることから参加者は黄色のTシャツなどを身につけ、キリスト像への敬意の証しとして素足で行進に参加する。今年は150万人が集まったと言われており、イントラムロスからキアポ教会へ至る道は黄色の参加者で埋め尽くされた。

 警備を担当したフィリピン警察はテロに備えるため周辺の携帯電話の電波を遮断した。行進の間、携帯電話は圏外となり友人とはぐれたりした参加者は携帯電話で連絡することができず、友人を探して歩き回る姿が見られた。

 携帯電話の電波遮断はローマ法王のパレードでも実施された。当時は予告なくいきなりマニラ首都圏の広範囲のエリアで電話が不通となり、壊れたと勘違いした利用者が携帯電話店に押しかけるという珍事が起きた。今回は事前に予告されており、遮断エリアも周辺だけだったこともあり、大きな混乱は起きなかった。

 毎年参加しているというマイケルさんは「毎年、病気をしないようにと祈っているおかげで元気で過ごせている。ありがたいこと、今年も感謝の祈りをささげたい」と語った。

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