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フィリピンの旧札交換期限3月末まで延長 期限後は紙くずに

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 フィリピンで旧札の交換期限が3月31日まで延長された。

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 フィリピンで現在使える紙幣は2010年より発行されている、青色の1,000ペソ、黄色の500ペソ、緑色の200ペソ、青紫色の100、赤色の50ペソ、オレンジ色の20ペソの6種類。元はより青色が強かった100ペソは1,000ペソ札と間違われるという理由から、より紫がかった現在の紙幣に改められた。そのため、100ペソは青色と紫色の2種類が流通している。

 1958年より発行されていた旧札は支払いで使うことは禁止されており、銀行での交換のみ許されている。

 フィリピン中央銀行のデータによれば、2016年11月の段階でいまだ交換されていない旧札は小額紙幣を中心に全紙幣の8.86%、額面では2.4%の233億ペソ(=約536億円)に上る。交換期限後、旧札は全く価値がなくなる。中央銀行は混乱を避けるため2016年12月31日だった交換期限を2017年3月31日まで延長することを決定した。

 フィリピンでは海外に出稼ぎに行くフィリピン人非常に多く、貴重な外貨の稼ぎ手となっている。クリスマス新年を家族と過ごすために帰国する労働者も多い中、この決定は歓迎されている。

 交換し忘れていたへそくりを慌てて年末に交換したというエミリーさんは「中央銀行のサイトを見ると海外在住者は5万ペソを限度に交換を予約でき、予約後1年間は交換できると知った。弟がドバイで働いているので早速メッセージを送った。しかし、旧札の価値がなくなるというのは恐ろしい」と話す。

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