マニラ首都圏パサイ市のSMXコンベンションセンターで6月10日~12日、漫画、アニメ、おもちゃなどサブカルチャーのイベント「TOYCON 2016」が開かれる。
フィリピンではほとんどの国民が英語を理解できるという背景もあり、米国のアニメや映画は非常に高い人気がある。日本のアニメも吹き替え版が地上波やケーブルテレビで放映されており、グッズなどの人気も高い。
フィリピンでの日本アニメの草分けは「ボルテスV(ファイブ)」、1978年最高視聴率「58%」を記録し大人気となったが、戦時日本軍に虐待された国民などの「日本の残虐アニメ反対運動」などにより当時のマルコス大統領によって放映禁止が直々に宣言された。
祖父を日本兵に殺されたというデビットさんは「今もマニラ市街戦についてなどが歴史の授業でフィリピン人に教えられている。反日感情は沸くがそれは過去のこと。私の父も、私も日本の製品も文化も大好き。マルコスの独裁が倒されてコラソンアキノ大統領になってから、『ボルテスV』が復活した。その時の喜びをまだ覚えている」と語る。
同イベントは2002年から毎年開催されており今年で15回目。開場では「コスプレコンテスト」やさまざまなアニメやキャラクターグッズの展示、ショーなどが行われる。会場には大きな「ボルテスV」も登場するという。