独自のアイデアで不要品をリサイクルしている「Make It Up(メーク・イット・アップ)マニラ首都圏ケソンシティー」のカセットテープを使ったMP3プレーヤー「THE MIXED TAPE(ザ・ミックスド・テープ)」が人気となっている。
2014年創業の同社はオルティガスにある商業施設に小さな売り場を作った。しかし、マニア受けする商品はSNSなどのクチコミサイトを通じた方が販売しやすく、現在はフェイスブックとインスタグラムのみで販売する。
同社の一貫したコンセプトは「古い物に新しい魂を」。使われなくなった物に独自のアイデアを生かして再生する。壊れたドラムの中に扇風機を仕込んだ「ドラムス・ファン」や使い捨てライターの上部に鉄製のロゴを取り付けた「使い捨て焼き印」など不要品を「使ってみたくなる」商品に仕立て直す。
最近のヒット商品は使われなくなった音楽用のカセットテープをMP3プレーヤーに改造したもの。改造したビートルズのカセットテープにメモリーカードを入れることで最新の楽曲を楽しむことができる。
「大切なのはギャップ。驚きを感動に変えたい」とオーナーのジョン・タンさん。悩みはヒット商品に恵まれても素材がビンテージのものだと材料が集まらないこと。「日本にはたくさんのクールなカセットテープがあると聞いている。ぜひ、持ってきてほしい」と呼び掛ける。