キリスト教のイースター(復活祭)の46日前にあたる2月10日フィリピンは「灰の水曜日」のミサが各地で行なわれた。
フィリピンは国民の80パーセント以上がカトリック教徒。キリスト教の主な行事は祝日となる。「灰の水曜日」は祝日ではないが仕事帰りのビジネスマンや授業後の学生が教会で祈りをささげる。
信者は祈りの後、昨年のイースターの1週間前パームサンデー(シュロの主日)で使われたナツメヤシの枝を燃やして作った灰で額に十字を書いてもらう。黒い灰で書かれた十字は灰に染み込んだ聖水とともに体や心を清めると共に「苦行」という意味もあるという。
熱心なキリスト教徒は灰の水曜日からイースターまでの46日間、肉類などを避ける。イースターではキリストの復活をフィリピンらしく盛大に祝う。
学校帰りというガブリエルさんは「キリスト教の行事は祈りをささげる大切な節目、聖書を読んで祈りを深めたい」と額の十字を笑顔で見せる。