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自立支援が目的のレストラン会社が4周年-日本人女性が創業

店内にはフェアトレードやオリジナルグッズが並ぶ

店内にはフェアトレードやオリジナルグッズが並ぶ

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 マニラ首都圏マカティ市内で元ストリートチルドレンなどの経済的自立の支援と教育援助を目的に設立された「ユニカセコーポレーション」が5月28日、4周年を迎えた。
 和洋食、フィリピン料理を提供するレストラン「ユニカセ」を経営する同社。働くスタッフはかつて主に貧窮が原因でストリートチルドレンや虐待を経験した若者ばかり。NGOからの紹介で同店を切り盛りするマネジャー中村八千代さんが面接して採用している。
 中村さんは父の経営していた会社が20代で倒産、4億円もの借金を肩代わりするはめになり、約10年かけて返済した苦労人。返済にめどがついた30代半ばからNGOでボランティア活動に従事。「援助」が基本の活動に限界を感じ、教育し自立を促す「支援」の活動をと「ユニカセ」を開いた。
 現在までにNGOからの紹介で39人のスタッフを雇い入れた。全て貧困が理由で修学できなかったり施設に保護されていたりという訳ありの若者ばかり。一度でも盗みや不正が発覚したら解雇という厳しい条件の中で、これまでに解雇したのはわずか5人。そのほか、妊娠が理由で10人が店を去ったという。
 中村さんの厳しいしつけのかいもあって接客の評判は上々。今は料理内容に力を入れているという。人気メニューは「ベジカレーギシンギシン風」(290ペソ)、「ねぎとろハンバーグ」(350ペソ)。ランチタイムは人気メニューがご飯とセットになった「ワンプレートランチ」(300ペソ)、サラダバーとドリンクがついた「ランチセット」(500ペソ)もそろえる。
 1号店を2010年に開いたが、契約更新で家賃を3倍にとビルのオーナーに無理強いされ泣く泣く閉店。現在の場所へ昨年4月に移転した。「店の運営は苦労が絶えないが、スタッフが育ち私が引退することが夢」と中村さん。
 営業時間は11時~15時、17時~21時。日曜定休。

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