日本のラーメンブームが起きているマニラで現在、ラーメンの麺玉販売に注力しているマニラの日本食材店「だるま屋(Plaza #5 Cartimar Ave. Cartimar Pasay City)」が飲食関係者から注目を集めている。
同店を経営するのは約40年前に日本料理店「冨士山(フジヤマ)」を開いた赤窄(あかさこ)勇さん。当時、大型の日本料理店はマニラにはなく連日大勢の日本人客が観光バスで乗り付けたという。成功の絶頂で詐欺に遭い店を乗っ取られるなど波瀾(はらん)万丈の人生をマニラで過ごしたという。赤窄さんの失敗と成功の半生は「俺はマニラのはぐれ商人」という著書まとめられている。
波乱万丈ありながらも飲食店数店をマニラで経営し、自身の店で使う食材を日本から輸入し始めたことがきっかけとなって20年以上前、日本食材店を始めた。
数年前からの日本ラーメンブームでラーメン用の生麺の需要は高まっており、1年半前と比べると出荷量は4倍以上になっているという。「現在、レギュラーで6種類の生麺を製造している。特注の仕様にも対応している。生麺を作り上げるのは苦労も多かったが、日本食が広まっていくことはうれしい」と赤窄さん。「フィリピン人は猫舌なので熱い物が苦手。ラーメンも冷ましながらゆっくり食べる人が多く、ラーメン店からは伸びない麺をオーダーされる」とも。
営業時間は7時~17時。日曜定休。