教育、生活支援、環境配慮、パートナーシップなどカフェとは一見全く関係なさそうなコンセプトを持ったマニラ市マラテ地区の「Advo Cafe」1号店(TEL +63-2-708-2366)が6月、4周年を迎える。
運営をサポートするのはフィリピンで学校運営などを手掛ける「Assis Development Foundation ,Inc(ADF)」。同店開店のきっかけは、少数民族の農業生産を支援していたADFIが生産物の販路を探していたところ、相談を受けた知人が空き店舗を紹介してくれ、トントン拍子で出店が決まった。「小売店でなくカフェにしたのは、カフェにすれば毎日来てもらえる。小売店では1カ月に1回しか来てもらえないから」とADF代表のベンジャミン・アバディアノさん。
素人が始めたため最初はわからないことばかりだった。7カ月間はベンジャミンさん自身が店に立ったが、ADFI支援学校の卒業生などから人材が順調に育ち、現在ではマニラ首都圏で3店舗を展開する。
フランチャイズ化の誘いを受けるが、「全く考えていない」とベンジャミンさん。「Advo Cafe」の根幹は非営利のプロジェクトで、収益は全て新たな出店に充てるという。「プロジェクトが支援する農産物が広く消費されることが大切」とも。
営業時間6時~23時。日曜定休