マニラ首都圏で現在、プリペイド(前払い)式携帯電話の課金端末機「Uload(ユーロード)」1号機設置から4年が経過し、じわりと普及が進んでいる。
フィリピンは他の東南アジア諸国と同じように、ポストペイ(後払い)式の携帯電話の普及率が低く、プリペイド式携帯電話が圧倒的なシェアを占めている。
プリペイド式携帯電話はコンビニなどで販売する「フォンカード」と呼ばれるカードを購入し、暗証番号を入力して課金できるほか、「パサロード」と呼ばれる課金残高をほかの携帯電話に送る方法などで課金することができる。
2010年11月に1号機が設置された「ユーロード」は携帯電話の課金や公共料金の請求書の支払いができる端末機。マニラのコンビニでは、買い物目的の来店客でレジが非常に混み合い、並ばなくてはいけないことがあるが、同機を使えばスピーディーに課金ができる。
このほか、フィリピンでは公共料金の請求書はコンビニで支払いができず、銀行などで支払わなくてはならないため、同機は支払いに窓口の営業時間の制約がないと好評を得ている。
タイの「Forth Corporation Public」社によって開発されたユーロードは現在、フィリピン国内に2200台設置されており、2016年までに5000台以上の設置を目指すという。
「フィリピンは治安が良くないと言われるが24時間ガードマンがいる場所も多い、4年間の経験や保険、GPSのなどの活用で自信を持ってユーロードの設置台数を増やすことができるようになってきた」とフィリピン現地法人のチャヤワラット・アモルンタイルさんは期待を込める。