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マニラから世界へ携帯ゲームを届ける「KLab」現地法人-3Dゲーム開発も

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マニラから世界へ携帯ゲームを届ける「KLab」現地法人-3Dゲーム開発も

月に何度も行われる採用面接と試験

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 マニラ首都圏でスマートフォンなどのゲーム開発が盛んだ。主にスマートフォン向けのゲームアプリを手掛ける「KLab Cyscorpions Inc.」(Bonifacio High Street,Taguig City)でもゲームの開発から運営までを手掛ける。

朝食も無料、社内コンビニ制度も

 同社は日本のKLabのフィリピン現地法人。雇用する技術者などスタッフは約180人。創業は2007年。創業者の野口太郎社長は携帯コンテンツビジネスに黎明(れいめい)期から携わっている。学生時代モバイルコンテンツ企業サイバードの創業に立ち会いそのまま入社し、主に国際ビジネスの部門を担当した。その後ヤフージャパンを経て、オーストラリアでオフショア開発事業を手掛けるもオーストラリアでの人件費の上昇などのコスト高が原因となり、同じ英語圏のフィリピンに拠点を移した。

その後、パートナーであった企業が撤退することになり、スタッフの首を切るのも後ろめたく独立。仕事のあてもなく独立したため、1年半にわたり赤字が続き、単身で東京に赴き漫画喫茶に寝泊まりしながら営業したことも。努力のかいあり、徐々に仕事が入り会社として利益が出せるようになったという。

2011年より、安価で安定した開発環境を求めるサイバード時代の上司であるKLabの真田哲弥社長に請われグループ入りし、現在ではゲーム企画、開発、運営を総合的に行っている。開発特にプログラミング作業をフィリピンで行う日本企業は多いが、運営を手掛ける企業は珍しい。

同社の特徴は駐在員スタッフの多さで、20人以上いるという。現地スタッフと給与体系は違えども社内での立場は同じ仲間。同じ部屋で机を並べて切磋琢磨(せっさたくま)し合う。野口さんは「もちろん現地スタッフに教えることはたくさんあるが、現地スタッフから教わることも多い。東京本社から来ているスタッフは語学面も含めて短期間で大きく成長している」と語る。

 面接と試験による採用は毎月行われており、「優秀なスタッフをどんどんと増やしたい」と意気込む。

 同社はトレーニングセンターという独自の育成プログラムに取り組んでおり、特に新卒を6カ月ほどトレーニングに集中させ育成する。社員寮整備計画もあり、社内サークル活動はスキューバダイビング部を率いる野口さんが先頭に立つ。フィリピンでも優秀なエンジニアは世界規模で奪い合いの状態になっており、優秀なスタッフの確保は今後課題となっていく。

 アプリゲームも専用機向けゲームと同じく、高度化されている。今後は3Dの技術を取り入れたビジュアルに凝ったものが主流になっていくと予想されているが、それに伴い開発も長期、大規模なものになっていく。日本国内の開発リソースは限られており、同社の持つ「スケールメリットが十分に生かせる」とも。

 野口さんは「アセアントップで成長を続けるフィリピンで日本人が活躍できる場所がある。今後はリクルートのように出身であることを誇れる、そして出身者で連帯できるような人材豊富な会社を作っていきたい」と抱負を語った。

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