フィリピン国内に24店舗を構える発酵系ドーナツ店「J.CO」が7月、1号店開業から2年半たった。パサイ市モール・オブ・エイジアの店舗では平日でも1時間以上の行列ができている。
店名は「ジェイ・コ」と読まれている。「店名の由来は秘密、まだ教えることはできない」とマーケティングマネジャーのアルビン・ンゴさんは笑顔で話す。創業はインドネシア。フィリピンのフランチャイズは2012年3月、マニラ首都圏北部の大型ショッピングモール「SMメガモール」内に1号店がオープンした。1号店オープン当初から大きな反響があり、来店者が連日長蛇の列を作った。
2年半の間に順調に店舗網を拡大し、7月中にオープンする2店舗を合わせ26店舗となる。さらに10店舗の具体的な出店計画があるという。
先行して展開している同種の発酵系ドーナツよりも甘さを控えめにし、「薄味でやわらかく、軽く」をイメージして作っているという。フィリピンのデザートといえば、甘く、濃く、重いイメージが強く、同店のドーナツはその逆を行く。しかし、逆に健康志向のフィリピン人に受けている。
メニューは31種のドーナツと40種のドリンク、フルーツやソフトクリーム使った5種の「J.COOL」。一番人気は何のトッピングもない「Glazzy」ではなく、練乳とスライスアーモンドをトッピングした「Alcapone」。2カ月に1回、ドーナツ、ドリンク各1品を入れ替える。
ドーナツは、1個=42ペソ、ハーフダース=240ペソ、1ダース=365ペソ、2ダース=575ペソ。2ダースでは1個約24ペソとかなり割引になるため、ほとんどの来店客が2ダースを購入する。
「開店以来2年半、行列が続いているのがうれしい悩みだが、月曜~水曜の午前中は若干の待ち時間で買える」とアルビンさん。
営業時間はモールなどに準じる。