マニラ首都圏で配布するフリーペーパー「Primer」が7月1日、マニラの飲食店132店を一挙に紹介するレストランガイド「マニラの美味(うま)い店」を刊行する。
同編集部は「今までマニラのグルメガイドといえば旅行ガイド本などに頼るほかなく情報が非常に少なかった。フィリピン、特にマニラ首都圏は今レストランが開店ラッシュで毎月多くの店がオープンしている。旅行者や駐在員などにとってフィリピンレストランがまとまったグルメ本は貴重なはず。このガイドブックをきっかけに新たなレストランに挑戦してもらえれば」と話す。
本の大きさは手軽に持ち運べるポケットサイズで、タクシードライバーに見せるだけで店までたどり着けるように簡易マップがついているため、英語が苦手な人にも安心な仕様となっている。
「Primer」社長の藤田弘通さんは創業当時を振り返り、「8年前に創刊された当時は媒体効果もあまり出なかった。簡素な印刷物の多いフィリピンでは、高品質の媒体を作るにはかなりのコストがかかり赤字が続いた」と話す。
近年は中国からの工場の移転や工業団地の増加と共に、新たにフィリピンで就業する日本人や日本人向け飲食店も増え活気が出てきている。それに合わせて同紙のページ数も増え、最新の7月号では80ページを超えるページ数となっている。
藤田さんは「フィリピンにもっと来たくなる、住みたくなるような情報を日本人旅行者や長期滞在者に提供することで日本とフィリピンの友好の役にたてれば」と意気込む。
「マニラの美味(うま)い店」(380ペソ)は、マニラの日本食材店やプライマー事務所で販売する。