マカティ市AIMカンファレンスセンターで11月23日、東南アジアで活躍する女性起業家がビジネスプレゼンテーションを通じて仲間と支援環境作りをする「ASEAN-Japan Women Entrepreneurs' Linkage Program」のプレゼンテーションイベントが開かれた。主催は国際機関日本アセアンセンター。
日本アセアンセンターは1981年5月、当時のASEAN加盟国と日本政府によって立ち上げられた国際機関。ASEAN諸国から日本への貿易促進、日本とASEAN諸国との直接投資の推進、観光の促進、人物交流の拡充を目的に活動している。
同イベントは、女性が起業家として活躍する際のサポートとなる起業家同士のネットワークや既存企業とのネットワークをつくるための試み。ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ミャンマー、マレーシア、タイ、ベトナム、フィリピンから農業、カフェ、IT、製造業などさまざまなビジネスを展開する女性が登壇しプレゼンテーションを行った。
プレゼンターの発表の後、先輩女性起業家などの指導、助言、コメント、質問、激励などが行なわれ、ウイットに富んだやりとりには拍手や笑い声も起こった。全員のプレゼンテーション終了後に、女性起業家をサポートしたいと申し出た既存企業からのサポーター賞の発表が行なわれ、各賞が贈られた。
会場には150人の起業家や支援者が集まり、プレゼンテーションに耳を傾けた。高度経済成長のさなかといわれるフィリピンも20代の起業家が多く誕生しており、少ない資本ながらもインターネット、SNSなど10年前には利用できなかった新たな環境を追い風に活発にビジネスを展開している。フィリピンでは女性の社会進出が日本よりも盛んで、マネジャーや役員クラスで多くの女性が活躍している。会場には起業を志すフィリピン人女性もオーディエンスとして参加していた。