マニラ首都圏で日本食材の販売を行う「だるま屋」が今年6月、フィリピンの大手ネット通販「Metro Deal(メトロディール)」と提携販売を始めた。
同店は1970年代からマニラで日本料理店「フジヤマ」などを運営するオーナーが経営する業務用日本食材店。調味料から肉、野菜まで幅広い品ぞろえが特長。
責任者の田原さんは「マニラの日本料理店などを中心に食材を供給している。顧客の要望に合わせて日本から商品を取り寄せている。タイムリーに必要な品を取りそろえるのは大変だが、ローカルの人たちに日本の味を知ってもらい、滞在する日本人に懐かしい故郷の味を提供することは大切な仕事」と胸を張る。
1970年代と比べてフィリピンは豊かになり、フィリピン人の日本食の需要が急増しているという。「食材店にも置いてある個人向け商品を通販で試験販売しているが、毎日反響があり手応えを感じている。決済やデリバリーなど問題も多いが、今まで家庭料理で食べなかった日本食材が広まってくれれば」とも。