今月開かれるAPECの影響でマニラ首都圏の交通などに影響が出始め、各国要人の来比に向けた取り組みが広がっている。
APECのメーン会議が行なわれる今月17日~20日は数百便の飛行機の欠航がアナウンスされている。主要道では違法駐車の取り締まりが強化され、街のあちこちで駐車違反取り締まりのレッカー車や駐車違反摘発のために車輪をロックされた車が目に付く。
オバマ大統領が宿泊すると言われるベイエリアのホテルに至る道沿いは重点的に取り締まりが行なわれている。
タイヤにロックをかけられた30代の男性は「友達の事務所に行き、ついつい話が長くなり2時間後に戻ったらタイヤがロックされていた。来年は選挙なので市民の嫌う取り締まりはあまりしていないので油断していた」と悔しさをにじませる。フィリピンでは日本の点数制度のようなものはなく、軽微な違反は反則金のみを支払うこととなっている。
「ローマ法王が来たときにはロハスブルーバードから違法な出店やホームレスの子どももいなくなった。フィリピンやマニラの発展を世界中に知ってもらうのはうれしいが、生活に影響が出るのは困る。特に当日の渋滞は」とも。