フィリピンの携帯電話会社「Smart(スマート)」のプリペイド(前払い)式定額制データ通信サービス「Unlisurf(アンリミテッドサーフ)」が11月10日、サービス停止となる。
フィリピンでは携帯電話料金のプランは圧倒的にプリペイド式が多く、日本のように後払いの月決めデータプランは浸透していない。フィリピンでもデータ通信料は非常に高額で、多くの人が定額制サービスを購入する。
同社の定額サービスは50ペソ(=約140円)で、一日使い放題になる「Unli50」のほか、299ペソで1週間、995ペソで30日間使い放題になるプランなどがある。今回停止するのはこれらのサービスで、11月10日以降は新規の購入ができなくなる。
フィリピンでもスマートフォンが急速に普及しており、多くの人はパソコンを持たずスマートフォンからインターネットに接続しているため、定額サービスがなくなると利用者に大きな影響が出る。そのため今回のサービス停止の情報は、データ通信料の値上げになるのではないかと同サービスの利用者を不安にさせた。
同社では新たな定額サービスを10月31日から始めるとしており、価格も全く同じになると公式ホームページで明らかにしているが、新サービスの提供は来年4月までとなっており先行きは不透明。利用者は今までよりも安くて早いサービスを求めており、同社の対応に注目が集まっている。