台風の発生が少なくなり夏が到来したフィリピンで、リゾート地「ボラカイ島」への旅行客が増加している。
ボラカイ島は1990年ごろから開発され、その後米国の雑誌で「世界最高の島」と評価され、リゾートホテルなどの建設が進んでいる。島は全長7.5キロほどの細長い形をしており、真っ白な砂浜が4キロほど続くビーチが人気となっている。
島の北部のリゾートホテル「ボラカイ・グランド・ビスタ」のスタッフ、ステラ・サキングさんは「フィリピンは急激に経済成長しており飛行機で旅行に行ける所得のある人が増えている。また、雑誌やネットの情報などから年々、ボラカイの人気は高まっている。当ホテルも新館を計画している」と話す。
空港がないボラカイ島へのアクセスは船しかなく、隣のカティクランの街からシープやサイドカー付きバイクのトライシクルで港まで移動する。島内では自転車にサイドカーが付いた「ペディキャブ」と呼ばれる乗り物やトライシクルでの移動となり、料金は交渉となることが多い。
開発が進むにつれてプールなどで大量の水を使ったり、ゴミで海や砂浜が汚れたりするなどの問題が起き、大量に排出される廃棄物も問題になっている。
「当ホテルは全室にプライベートプールが付いている全室スイートルーム仕様。日本はこれから寒くなると聞いている。ボラカイ島では一年中泳げるので、ぜひ羽を伸ばしに来てほしい」とステラさんは呼び掛ける。