マニラ首都圏で現在、結膜炎が流行している。
マニラでは結膜炎を「Sore Eyes(ソレ・アイ)」とも呼ぶ。多くはウイルス性の流行性結膜炎で、ウイルスを死滅させる薬はなく、悪化しないようにする対症療法が中心となる。症状は目が真っ赤になり、目やにや涙が出て、光に弱くなり日中歩行が困難になることも。流行性結膜炎の患者は飛行機に搭乗できず、旅行者の集団感染の報告も保健センターに入っており旅行者は注意が必要となる。
先日結膜炎にかかったばかりのマーク・ビラルナさんは「最初、弟がかかり、すぐに兄弟全員、そして母から父と家族全員が結膜炎になってしまった。外に出るとまぶしくて歩けなかった。1週間くらいで良くなった」と話す。
ウイルス性結膜炎は非常に感染しやすい。手洗いを小まめにし、目をこすったりしないように心掛けることが大切。結膜炎の疑いがあるときには目薬を自分で差す前に医師に相談してほしいとフィリピン厚生省は呼び掛ける。