SMXコンベンションセンターで6月12日~14日、200以上のフランチャイズ本部が出展したフィリピン最大級のフランチャイズ展「Franchise Asia Pilippines2015」が行なわれた。主催は、フィリピンフランチャイズ協会。
マニラ首都圏では現在、中流層の拡大から消費が爆発的に上昇しており、小売り、外食を中心に新しい店が次々にオープンしている。成功した店の多くは資本力がもろいこともあり、フランチャイズ方式で加盟店を集めさらなる出店を目指す傾向にある。
政府は小売りなど幅広い分野で海外資本のフィリピン進出を規制しており、例えば小売業の場合フィリピンの資本が6割以上の企業でない場合、250万ドル(=約3億1,250万円)以上の資本金でなければ進出できなくなっている。
小売りや飲食の場合この高い外資規制をクリアするため、現地パートナーにフランチャイズ本部の権利を海外企業が販売、ノウハウ提供をし、実際の運営は現地企業が担う。このため、海外ブランドの多くはフランチャイズ展開となっている。
会場では各本部がブースを出展し、加盟のメリットや加盟金などの説明、実際の商品を販売、試食するなどし、各自のブランドをアピールした。
飲食ではキヨスクタイプと呼ばれる6平方メートルほどの店の出店費用が平均100万ペソ(=約280万円)、1年程度で投資資金が回収をうたう本部が多く、来場者は出展者の説明を熱心に聞いていた。
日本ブランドでは、広島が発祥という「八天堂(はってんどう)」はクリームパンで3週間前、マニラに進出。現在2店舗を展開する。1個118ペソ(=約330円)で販売するカスタードクリームが1番人気、次いでチョコレート、抹茶味が人気という。
会場ではこのほか、シンガポールのパートナーとタコ焼き店のフランチャイズを目指す本部の試食コーナーに多くの来場者が集まっていた。