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セブの家具メーカー、成長著しい国内市場に照準

セブ本社工場に併設されたショールーム

セブ本社工場に併設されたショールーム

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 セブの「モリリオファーニチャー」(セブ市)が国内市場に本格的に取り組んでいる。昨年2月にはTwo Season Hotel(パラワン州コロン島)のリゾートホテル建設に参画し、家具、内装を統括した。現在もセブ北部のリゾートホテル等に参画しており、成熟しつつある国内市場を狙う。
 同社の起源は1960年代にさかのぼり、現社長のアラン・モリリオさんの父が手作りの家具工場を営んでいた。1993年にアランさんが法人化し、デザインから製造までを一貫して行う家具メーカーとして事業を始めた。
 数年後にアランさんの兄クリストファー・モリリオさんが参加した。クリストファーさんは芸術家で、個性のあるデザインを製品に取り入れ知名度を上げる。社長であるアランさんが商業的な採算を考えて、クリストファーさんの個性的な発想を修正し市場に送り出す。「僕が生み出すイメージに『名前』を付けて製品化するのがアランの仕事」とクリストファーさん。
 「開業当初、国内市場はまだまだの状況で国外向けがほとんど。しかし、近年の国内市場の成熟に合わせ国内・国外のシェアは逆転し、今は国内に力を入れている」とアランさん。「今後はリゾートホテルやマンションなどの開発に数多く参画し、家具だけではなく内装などデザインに総合的に関わりたい」とも。
 常設のショールームを本社とマニラ首都圏モンテンルパ市に構える。本社ショールームの営業時間は8時~17時(日曜は10時~)。要予約。

ショールームには所狭しと家具が展示されている

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