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マニラで北海道海産物PRイベント-特集番組の放映も

北海道フードセミナーを知らせるポスター

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 マニラ首都圏タギッグ市のレストラン「Restaurant 101」で2月13日、北海道庁が主催する北海道の海産物のPRイベント「北海道フードセミナー~Meet Hokkaido! Eat Hokkaido!~」が開催された。

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 北海道産の海産物のおいしさをフィリピンに届けることを目指して催された同イベントには、マニラ首都圏で水産品の輸入・卸や加工・販売を行う業者をはじめ、日本食やイタリアン、中華など各方面で腕を振るうシェフやレストラン関係者ら約50人が参加。新鮮なホタテ、ボタンエビ、タコなどの海産物を使った料理を振る舞った。

 セミナーでは、来場者に向けたプレゼンテーションが行われ、担当した丸水札幌中央水産株式会社の鈴木經人さんは「北海道には、潮流の影響で世界的にも有数の漁獲ポイントがあり、海産物に富んでいる。ぜひ、フィリピンの方々にも味わってほしい」と、北海道産の海産物の豊富さと味をアピールした。また、「国外で心配されているような放射能汚染の影響は、適正な検査結果を行い品質管理を徹底している。アジア各国に北海道の海産物を輸出しているので、ぜひ次はフィリピンに」と、食の安全性を訴えながら、フィリピンでの展開に期待を込めたメッセージを送った。

 日本から直送されたばかりで鮮度の保たれた海産物の数々は、ビュッフェとして並んだほか、ランチとしても振る舞われ、多くの来場者がその格別な味わいに舌鼓を打った。

 北海道庁経済部国際経済室の三井真さんは、「北海道が誇るのは観光だけではない。新鮮で豊富な海産物についても、広く認知を図っていきたい。テレビなどメディアコンテンツを活用するなどしながら、北海道への関心をよりいっそう高めていきたい。日本への興味を抱く人々が増えている。そうした勢いのあるフィリピン市場に目を向けていきたい。今後は、フィリピンの企業、会場に集まった方々といかに実務的な取引を進めていくかが課題」と北海道PRの今後の可能性について語った。

 フィリピン食品貿易企業役員ジュン・オンさんは、「大変おいしい料理だった。使っている素材が良いのだろう。今は、中国やアメリカから輸入し、多く安く仕入れている。日本の海産物を仕入れることは、やや割高ではあるが、今回その価値を十分見いだすことができた」と、北海道品質を実感した様子で、北海道側との商談に乗り出そうと積極的な姿勢を見せていた。

さらに、会場となった「レストラン 101」の統括責任者であり、同イベントで試食メニューの調理を担当したトーマス・ウェンガーさんも、「とても良い食材が北海道から届いた。海産物の触感や味わいが十分に表現できるように、見た目や風味付けを考えた。このイベントを通して、さまざまな海の幸に触れることができ、北海道の良さを感じることができた」と好評価。

こうしたイベントでのPRのほか、北海道は昨年から、フィリピンのテレビ局ABS-CBNと北海道PR番組の共同制作を行っており、メディアを積極的に活用したPR戦略を展開している。昨年実施した第1弾の共同制作番組「HOKKAIDO WANDERER」では、フィリピンの人気俳優を主演に起用し、北海道各地を取材し、観光地・文化体験・食をPR。フィリピン全国で2週に渡って放送された。その第2弾となるロケが昨年末、札幌市、旭川市などで行われており、3月1日に放送が予定されている。フィリピンでの北海道の認知度を高めることを目指し、北海道でしか体験できない冬の魅力を紹介するという。

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