マニラ首都圏で、若手経営者がショッピングモールのシェアスペースやネットショップを使ってアパレルブランドを展開している。
アパレルブランド「The Florence Fling」の創業は2012年2月。大型ショッピングモールのシェアスペースへの出店し、6カ月後には別のショッピングモールに出店。現在はマニラ首都圏に3店舗を展開し、来年1月にはネットでの販売も始める。
創業者のテッサ・ビリアロンさんは元モデル。17歳でデビューするとシンガポール、台湾、香港、インドネシアなどのファッションショーを飛び回った。
テッサさんは「モデルとしての経験を生かし、着心地とファッショナブルさを両立させたブランドを作りたいと、3年の修行を経てブランドを立ち上げた。アパレルブランドを作り上げていく難しさは、自身のこだわりや業界での評価と売れる商品のギャップ。売れなければビジネスにはならないけど、今売れる物を意識しすぎれば自分のブランドではなくなってしまう」と語る。
年間150着ほどのデザインを現在はアシスタントなしで行う。テッサさんは「経営面ではスタッフの接客教育が課題」とし、「今後はウエディングドレスやパーティー用ドレスなどのフォーマルなものも手掛け、マタニティーやキッズなどの広いユーザーも獲得したい」と意気込む。