マニラ首都圏全域に配送するフランスワイン専門通販「Manila Wine.Com」が昨年5月のサイトオープンから1年が経過した。フランスワインへの認知を高めるためのセミナーも随時開催しているという。
オーナーのロメイン・カイペンターさん(35)は「ワイン通販を思いついたのは、マニラで中流所得の人たちが増えてきており、フランスワインも浸透させられるのでは」と思い立ったと話す。フランスワインの輸入をしている友人と組んで立ち上げたサイトでは150種類のフランスワインを販売する。
ロメインさんは「フランスワインは認知がまだ低い。フィリピンはフランス統治が長かった事、オーストラリアが地理的に近いなどの理由でスペインやオーストラリアのワインが多い。ワインセミナーなどを通じてワインの楽しみ方を知ってもらい、市場を作りたい」と力を込める。
商品は1本400ペソの大衆品から9000ペソのやや高級品まで幅広く扱う。ロメインさんは「マニラにフランス人は1500人~2000人足らず、本格的な需要を望むとフィリピン人市場を開拓するしかない。1本の注文を大切にしてフランスワイン文化を根付かせたい」とも意気込む。