マカティのレトロバー「Alcohol By Volume(アルコール・バイ・ボリューム)Jupiter St.Cor Galaxy Makati City」がオープンして1年がたった。
米国の禁酒法時代、「スピークイージー」と呼ばれて栄えた違法な酒場にインスピレーションを受けてオープンした同店。店名は「アルコール度数」を意味する。
コンセプトに沿って看板は無い。つけ麺店「Mitsuyadou Seimen」の脇に有るスロープを降りて地下のハンバーガーショップに入り、入り口横の通路奥の扉を「ノック」をすることで入店できる。
マニラではこのような「シークレット」なバーが急増しており、「ガードにパスワードを言うと入り口を教えてくれる」「コンビニの従業員出入り口の先がバー」など、知る人だけが自慢げに入ることができる。大学生のリック・ドミンゴさんは「シークレットバーに女友達を案内したときのサプライズ感がたまらない。逆に友達に知らないシークレットバーに連れて行かれると、格好つけるなと嫉妬する」とシークレットバーの楽しみを語る。
同店の自慢はカクテル。「Old But Gold」(480ペソ=約1,200円)はバカルディゴールドがベースのレモン香る甘いショート。バーテンダーコンテストで受賞歴もあるというバーテンダーが作る。
「『スタッフの教育が不十分』『騒ぎすぎる』など、フィリピンのバーシーンの大衆化はまだ発展途上。1杯のカクテルが一般サラリーマンの日給と同じ値段だ、それに見合う楽しい時間を過ごしたい」とリックさんは説明する。
営業時間は18時~。