マニラ首都圏マカティ市の大型ショッピングモール「グロリエッタ3」に、フィリピンの伝統的な素材を使ったハンドメード靴の専門店「RISQUE DESIGN(リスク・デザイン)Glorietta Mall Makati City」がオープンして6カ月がたった。
同店のオーナー、クリスタル・タル・デ・グズマンさんは両親ともにマニラの生まれで、多くのマニラっ子たちが持つ故郷がない。「成長するにつれて伝統工芸品に興味を持つようになった。フィリピンの『田舎』にはそれぞれ素晴らしい伝統工芸品があるが、ほとんどが近代化されずにチープな商品のまま安い価格で、普段は使われないような土産物として販売されている。何とかならないかと感じていた」とクリスタルさん。「マニラ近郊の南の町ラグーナの田舎に訪れた時に出合った『木工細工』を見て、靴の素材に使うことを思い付いた」という。
木彫りのかかとをあしらった「カーブド・ヒール」(7,000ペソ=約1万7,500円~)はモダンファーニチャーの雰囲気そのまま。「デザインはフィリピンの祭りや伝統行事からインスピレーションを受けることもあり、それがブランドの特徴にもなっている。フィリピンの歴史や郷土愛を感じてもらえたら」とクリスタルさん。製作期間は注文から10日~2週間。
営業時間は11時~21時(金曜、土曜は22時まで)。