マニラ首都圏サンファン市に3月29日、ドッグカフェ「Whole Pet Kitchen」がオープンした。
　フィリピンのカフェは充実している。「スターバックス」なども大型ショッピングモールなどに多く、マニラ首都圏には大小さまざまなカフェが点在するが、ドッグカフェは珍しい。
　店内の飲食スペースは10席とかなり狭いがが、愛犬と同伴できるように各席はかなり広めに配置されている。
　「犬同伴で利用できるカフェはタギッグ市グローバルシティーのハイストリートなどにあるが、屋外スペースだったり、喫煙席と同じ場所などだったりして、くつろげなかった。ならば、理想のカフェを自分でつくろうと思い立った」とオーナーのギアンニナ・ゴンザレスさん。
　ギアンニナさんの実家はレストランや料理人教室を経営する料理一家。人用のメニューも多くそろえる。「Lalalasagna」（258ペソ）は骨の形のチーズをトッピングにあしらったラザニア。「Porkballs＆Pickles Sammie」（248ペソ）などのサンドのメニューもある。犬用メニューには砂糖や塩を使わず「食べ物本来の味で犬の食欲を刺激する工夫を施す」という。
　ギアンニナさんの愛犬ゴールデンレトリバーのJack君の名前が付けられている「Jack’s Lasagna」（88ペソ）はポークレバーや牛肉、自家製ヨーグルトを使った犬用ラザニア。
　愛犬の誕生日のためのバースデーケーキも用意しており、誕生会やオフ会なども毎月開かれているという。誕生日ケーキは要予約。全てのメニューがテークアウト可能で、土産用の犬のおやつも数種類用意する。
　「まだオープン2カ月なので毎月、店を知ったといろいろなお客さんが来てくれる、マニラで愛犬との憩いの場を提供し続けていければ」とギアンニナさん。
　営業時間は10時～18時。月曜定休。

カンバン犬のJack君とギアンニナさん