フィリピンの軽井沢ともいわれる避暑地「バギオ」のチョコラテを主力とするカフェ「Choco-Late de Batirol(チョコラテ・デ・バテロール)」(Camp John Hay Baguio City 2600)が20周年を迎える。
ホットチョコを作る際に使われる独特なかき混ぜ棒「バテロール」から店名を付けた同店。フィリピン産にこだわったカカオから1週間以上かけて作られるチョコラテ(80ペソ=約200円)は風味豊かと人気を集める。シナモンなどの5種類以上のフレーバーチョコラテも用意し、フィリピンの代表的な焼き菓子「ビビンカ」(105ペソ)も多くの来店客が注文する。
バギオの郊外にあり、アクセスは良好とはいえない場所に立地するが、チョコラテを求めて多くの旅行者などが訪れる。年中無休をうたう同店は手作り感満載の店構えで「森の中の掘っ立て小屋」のイメージ。マネジャーのミチ・カストロさんは「遠くからわざわざうちのチョコラテを飲みに来てくれる来店客のため、悪天候でも営業する。大型台風が直撃したときも簡素な建物なのでみんなに心配されたが、チョコラテをここで提供した」と胸を張る。
20年前バギオで創業した同店は現在、バタンガスとパンパンガに支店を構える。「今後もより多くの人たちにチョコラテを楽しんでもらいたい」と、さらなる店舗展開に意欲を見せる。悩みの種は世界的なカカオの不足などによる原材料の高騰。「フィリピンでのカカオ生産を援助するなどして、今後も地元のカカオを使い続けたい」とミチさん。同店は植林のボランティアにも取り組む。
「マニラに慣れるとバギオの気候は寒く感じるはず。情熱あるスタッフが心を込めてバテバテしたチョコラテを楽しんでほしい」と呼び掛ける。
営業時間は8時~21時(土曜、日曜は7時~22時)。