フィリピンの陸上交通許認可規制委員会(LTFRB)はタクシー料金が3月19日より、初乗り30ペソに値下げとなると発表した。
マニラ首都圏のタクシーは世界的な原油の値下がりを受けて、すでにメーター運賃より10ペソ割り引いて支払う「ロールバック」を行なっており実質は変わらない。現在は「40ペソ」と表示される初乗り運賃は、メーター改正で「30ペソ」の表示に変わる。距離料金も「300メートルごと」に3.5ペソ加算されていたものが「500メートルごと」に改定される。
出勤に毎朝タクシーを利用しているというキムさんは「タクシー料金が下がるのはうれしい。ロールバックは知っているけど有名無実になっていてメーター料金で払うことが多かったからメーターと実際の料金が一致するのは大きなこと事と思う」と歓迎する。
7年間タクシー運転手を勤めるエルモンドさんは「タクシーの運転手は一1日頑張って500ペソ程度にしかならない大変な仕事。ガソリン代が下がっているのはわかるが今回の値下げの影響は大きすぎる」と戸惑いを見せる。
マニラ首都圏は深刻な渋滞が毎日発生しており、日中は動いているより止まっている時間が長いような道路状況が続いている。悪化する労働状況にタクシードライバーの不満は高まりそうだ。メーターを使わずに高額料金を請求した場合は5,000ペソの罰金を取り立てるとLTFRBは合わせて通告している。