マニラ空港から市街地までの旅行者の移動のため2月17日、「プレミアム・エアポートバス」の運行が開始された。
空港から市街へのアクセスは目的地まで均一料金の「クーポンタクシー」、市中のタクシーの2倍程度の料金の空港専用の黄色い「イエロータクシー」などが使われる。クーポンタクシーはイエロータクシーの3倍ほどの料金。
ターミナルビルの外側で「タクシー、タクシー」と連呼している呼び込みはほとんどクーポンタクシーか「ぼったくり」で、初めてマニラに来る旅行者は呼び込みの言いなりでタクシーを利用し料金の高さに驚くことが多い。メーターの改造や恐喝などの犯罪行為を行う悪質タクシーもあり、「呼び込みのタクシーは絶対に利用してはいけない」と在住の日本人は口をそろえる。マニラ空港は非常に混雑しており、時間帯によってはタクシーを長時間待つこともある。
今回、運航開始となったバスは300ペソ(約750円)の均一料金。ターミナル1、2、3それぞれから2系統の行き先で運行されている。海沿いの大通り「ロハス・ブルーバード」を走り日本大使館近くの「ミダスホテル」や大型モール「モールオブエイジア」などへ向かう系統と、経済の中心マカティのグロリエッタなどに向かう系統。バスにはクーラー、無料インターネットなどが備えられている。
マニラ市内は日中激しい渋滞が続き、時間通りにとはいかないまでも、安心快適な移動ができるのではと期待されている。