フィリピンの旧札の市中での使用が2015年までとされ、マニラでは旧札の受け取りを断る店舗が増加している。
現在、1985年にはじめて発行された旧紙幣と2010年から発行されている新紙幣が流通しており、新紙幣は偽造されにくいようにホログラムなどの特殊加工が多く施されている。市中ではほとんど新紙幣が流通しているが、食堂やコンビニエンスストアのおつりなどで100ペソ、50ペソ、20ペソなどの少額旧紙幣が渡されることもある。
旧紙幣は2016年1月からは支払いなどには使えないこととなっており、受け取りを拒否されることも多い。2016年中、年旧紙幣は銀行などで新紙幣と取り換えることができるが、2017年からは銀行でも交換できず紙幣としての価値はなくなり、紙くずとなる。
15日の給料をもらったばかりというハート・エスカリニャさんは「旧紙幣はちょっとダサいし、2種類あると間違えたりもするから一つにするのは歓迎。自宅にはまだ旧紙幣もあるから交換しないといけない。銀行窓口はどこも混んでいるから憂うつ」と語る。
コンビニや銀行では旧紙幣の使用中止を呼び掛けるポスターを貼って来店客に知らせている。