フィリピンの地上波民放テレビ局「TV5」で10月5日、NHK制作の連続テレビ小説「あまちゃん」の放送が始まった。
日本で人気を博した同番組。マニラでは現在、知名度がまだ低く、月曜~金曜11時に放送している同番組の初週の視聴率は1%未満。対する地元民放テレビ局2局に大きく水をあけられるスタートとなった。全編タガログ語吹き替えで、テロップは英語。決めぜりふの「じぇじぇじぇ」はそのまま使われている。
事前に大きなプロモーションもなかったことから、まだフィリピンではドラマの放映も知られていない現状。しかし、フィリピンはフェイスブックなどのSNSが非常に盛んで、クチコミで突然人気が沸騰することもある。
「あまちゃん」の初週放送分を見たというデレック・アトワイニーさんは「日本の街並みは本当にきれい。桜を見に行ってみたい」と日本へ好感を寄せる。一方、「マニラではあまちゃんは街中にポスターもなく話題にはならなかった。フィリピンのドラマはハラハラドキドキのあるものが多いが、あまちゃんはちょっとおとなしい印象」と話す。日本で起きたブームのように最終回までに「じぇじぇじぇ」が流行語になるか、今後の盛り上がりに注目が集まる。