マニラ首都圏の学生5人が、卒業課題として始めたドライマンゴーチョコレートの製造販売で起業した。
メンバー同士で決めたブランド名は「Calesa Chocolate(カレッサ・チョコレート)」。カレッサとはフィリピンで交通手段として使われていた馬車のことで、現在でも城壁都市イントラムロスなど観光地では乗ることができる。「フィリピンを象徴する乗り物カレッサをブランド名とすることで、ふるさとに対する思いを込めた」とリーダー格のマーク・エンリケスさん。
開業資金は(36万ペソ=約93万6,000円)。設備投資で最も高価だったのは、チョコレートのミキシングマシーン(12万ペソ=約31万2,000円)だったという。「チョコレート製造で一番難しいといわれる温度管理もやってくれる優れものだが、社内で一番高価な宝物」とマークさん。
現在はドライマンゴーフレイバー(360ペソ=約936円)のみ。「カレッサの特徴ある車輪をマンゴーの上に配置してデザインしたロゴは、なかなか評判が良い」とパッケージを担当したマリアさん。今後はカシューナッツ、ランカ(ジャックフルーツ)のフレーバーが加わるという。
「最低ロットは20缶になるが、カスタムパッケージにも対応している。記念日やイベントのお土産に活用してもらえたら」とマークさん。将来はフィリピンの素晴らしい食べ物や雑貨を世界に輸出したいと意欲を見せる。