マニラの新進デザイナーブランド「マーク・タマヨ」の、フィリピンのローカル素材を使った服飾デザインが話題を集めている。
マーク・タマヨさんは2009年の「エコ・ピノイ・ファッション・デザイン・コンペティション」の最優秀賞、2011年の「ルック・アップ・スタイル・ブリティッシュ・コンテスト」のトップ10に選ばれるなどしている新進のアーティスト。
得意分野はドレス。「パーティーやイベント用をオーダーメードで製作する。異なった素材を用いたデザインが持ち味。特にフィリピンのローカル素材にこだわっている。お気に入りの素材はフィリピンシルク。フィリピン南部のネグロス島では日本のJICAの技術支援で良質のシルクが生産されている。パイナップルの繊維やアバカの布も他の素材では出せない美しさを表現できる」とマークさん。
マークさんの故郷は一昨年の台風で壊滅的な被害を受けたタクロバン。ふるさとが壊滅してしまったことで祖国への愛はさらに深まったという。「フィリピンのローカル素材を使うことで、ふるさとの復興やフィリピンの美を世界に広めることに貢献したい。ローカル素材を使う事で私がフィリピンのファッションを『進化』させる」とマークさんは意気込む。