マニラ首都圏パッシグ市に宇治抹茶をコンセプトにした喫茶店「KISSAKO(キッサコ)」(United Ave,.cor. Pioneer St,.Kapitolyo Pasig City)が開店し2カ月を迎える。
キッサコ外観、メトロマニラでも少し落ち着いたパッシグ市に位置する
マニラでは現在「キットカット抹茶味」がヒットするなど抹茶が静かなブームとなっている。台湾発のタピオカミルクティーやエスプレッソコーヒーの専門店は毎月のように新店がオープンしているが、抹茶をメーンにした喫茶店は珍しい。
日本から取り寄せる厳選した抹茶を使った一番人気のアイス抹茶ラテ(Mサイズ、130ペソ=約338円)の他、日本茶は玉露(1ポットお菓子付き、230ペソ=約598円)、ピュア抹茶(Mサイズ、160ペソ=約416円)。
「コーヒーにもこだわり、豆は日本から取り寄せている。注文を受けてから1杯ずつペーパードリップで入れる」とマネジャーのサイザ・フローレンスさん。堀口ブランドのブレンドコーヒー(Mサイズ、130ペソ=約338円)の他、ウイスキーのシングルモルトに相当する、単一の木から取れた豆だけを使ったシングルオリジン(Mサイズ、160ペソ=約416円)が人気という。
「喫茶店を開く前はマンゴー味やバナナ味のフルーツクッキーを製造して、空港やショッピングモールなどで販売していた。日本茶を広めたいという日本人パートナーの思いで開店した。工場では分からなかった来店客の表情が生で見られるのが毎日楽しみ」とサイザさん。こっそり同店だけで抹茶味のクッキーを販売している。
店名の由来は「喫茶去」という禅の言葉から。フィリピンの言葉で「キス・アコ」は「私にキスして」という意味で、愛される喫茶店にという意味も込めたという。「今後はフランチャイズ展開などをしないで、納得できるクオリティーのメニューを提供していきたい」とサイザさんに迷いはない。