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マニラ首都圏で新渋滞対策案 末尾制限には反発も

マニラを走る車のほとんどは日本メーカー車だ

マニラを走る車のほとんどは日本メーカー車だ

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 マニラ首都圏の交通渋滞の解消に向けて新しい規制の導入が検討されている。

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 フィリピンの新聞各紙はエドサ大通りの新しい「ナンバーコーディング(ナンバープレートの末尾数字による通行規制)」を報じた。規制の内容はエドサ通りを2時間ごとにナンバーの奇数車、偶数車の進入を禁じるというもの。導入されれば混乱は必至と反響は大きく、そもそもそうした複雑な規制が本当に実施できるのかと批判的な論調が強い。MMDA(マニラ首都圏開発庁)が発表した規制案をマニラ首都圏市長たちは延期させており実施は不透明な状況となっている。

 MMDAが発表した規制案はナンバーコーディングだけではなく、南西地区の統合ターミナルの移転により1000台以上の長距離バスをエドサ通りから閉め出すほか、4.5トン以下の中型トラックのラッシュアワー時の通行規制を実施して3000台以上を閉め出すなどで、これらの施策は3月15日から実施される見込みという。

 マニラ首都圏の慢性的な交通渋滞は物流にも支障をきたしており、レストラン事業ではセントラルキッチンが機能しないなど深刻な問題となっている。打ち合わせの都合上、事務所はますますマカティとBGCへ集約される傾向にあり、事務所不足であるマカティ市は賃料の上昇が続くと予想されている。

 近隣のパコからマカティ市まで毎日2時間以上かけて通勤するというケイトさんは「エドサ通りの渋滞は深刻、救急車も渋滞で動けないから急病になったら怖いといつも思っている。往復4時間の通勤には慣れたけれど、ジョギングしても同じ時間で通勤できるから金曜の帰宅は渋滞が少なくなるところまで歩いている」と渋滞の深刻さについて語った。

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