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マニラにサラダ専門店出店攻勢続く ヘルシー志向が後押し

健康志向に後押しされて食は多様化している

健康志向に後押しされて食は多様化している

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メトロマニラでサラダのファストフードが店舗数を増やしている。

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 フィリピン人は野菜嫌いで知られる。年間の平均野菜摂取量は14キロほどで日本人の110キロと比べると非常に少ないことがわかる。食事は濃い味付けの肉か魚に大量の米が定番となっている。しかし、近年は健康志向が高まり富裕層やオフィスワーカーに野菜食が人気となっている。マニラ首都圏ではサラダ専門店が店舗展開を加速させている。

 「JuJu Eat(ジュージュー・イート)」は2010年デトックスをうたった野菜ジュースとサラダ、フルーツをメインメニューにしたサラダ店の先駆け。メニューは150ペソ(=約360円)~300ペソ(=約720円)程度。メトロマニラの最低給与日給512ペソ(=約1,229円)では毎日食べられない価格だが昼時には行列ができるほどの人気店となっている。現在メトロマニラで5店舗を展開している。

 ニューヨークで料理を学んだ青年がレストランではなく「ヘルシーな文化をフィリピンに広めたい」と2012年に創業したのが「Go! Salad(ゴー・サラダ)」。一族が所有する郊外の農園でレタスなどを栽培し提供している。毎日食べてもらえることをポリシーにしており、価格は100ペソ(=約240円)に設定。現在は11店舗で、今後さらに展開していくという。

 シンガポール発の「Salad Stop」はメトロマニラで9店舗を展開。インドネシア、日本、韓国、マレーシア、スペインにも店舗展開する国際派。メニューは250ペソ(=約600円)~360ペソ(864円)の設定。

 全店に共通しているのは、あか抜けた店内で内装も清潔感がありおしゃれな点。賃金が上昇すれば、より健康志向は高まるという分析もあり、今後もサラダ専門店の出店は続くといわれている。

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